はじめに
今、結婚を考えている人、またはプロポーズしたいと考えている人は、結婚生活に期待する一方で、「結婚することが本当に幸せなのか」と不安を感じている人も多いと思います。そこで今回は、私が実際に結婚をして幸せだなと感じること、良かったと感じることを、10個にまとめてみました。
①何でも相談できる人ができた
私にとって妻は、世界で一番信頼できる存在です。だからこそ、親に相談できないようなことでも妻になら相談することができます。また、仕事で抱えている悩みも、友人相手ならまずは自分が会社で置かれている状況から説明しないといけませんが、妻は私が今どのような状況に置かれているかを理解してくれているので、いつでも良き相談相手になってくれます。
一人で問題を抱え込んでいると、行きづまり感を感じてしまうことがよくありますが、妻と相談すると、問題が小さく見えてきて、今何をするべきかがはっと分かってきます。何でも相談できる相手がいるというのは、本当に有難いことだと感じています。
②帰る場所がある安心感が得られた
結婚をしていると、仕事から家に帰ってきた時に、部屋の明かりがついているという安心感が得られます。中学の教科書にも掲載されている俵万智さんの俳句に、『「寒いね」と 話しかければ 「寒いね」と 答える人の いるあたたかさ』という有名な俳句がありますが、例え凍えるような寒い夜でも、家に帰ってきた時に奥さんがいるだけで、とても温かい気持ちになることができます。
③周囲からの信頼が厚くなった
古い価値観かもしれませんが、今の日本社会でもやはり、結婚しているというだけで、社会的な信頼を得やすくなります。結婚をして子供を育てるとなると、経済的にも、精神的にも自立している必要があります。そのため、家族を持っていることで周りの人から見れば、責任感のある信頼できる人、という印象を与えます。
④収入が増えた
私は、独身の時と比べて、結婚してから5年で収入が約2倍になりました。人は、愛する人、守りたい人ができた時に、想像以上の力を発揮することができます。
たまに、今の自分には相手を養うだけの収入がないから、収入が増えたら結婚したいという人がいますが、私は逆だと思います。収入が増えたら結婚できるのではなく、結婚するから収入が増えるのです。たとえ今は収入が少なくても、共働きをすれば世帯としての収入は増やすことができますし、片方が働けない時は、もう片方にサポートしてもらうことで今まで以上に仕事に集中することができると思います。「~したら」ではなく、どうやったら結婚できるか、といった視点で考えることで、いくらでも方法は見つかるはずです。
⑤貯金ができるようになった
私は、結婚するまでは、計画的に貯金することが苦手でした。しかし、結婚をして、子供の将来を考えた時に、しっかりと貯金をしようと考え、毎月収入の10%は貯金に充てるようになりました。今でも毎月10%貯金は継続できており、貯金が積みあがってくるに連れて、気持ち的にも安定してきます。子供の将来のために貯金しよう、という目的がなかったらきっと、頑張って貯金しようと思っても中々継続できなかったと思います。
⑥子供ができた
結婚して良かったことは、なんと言っても子供ができたことです。私には今、二人の子供がいますが、子供の成長を見届けられることに、本当に幸せを感じています。子供が新しい言葉などを覚えるたびに、妻と報告し合って喜びを共有するのが何よりの幸せです。また、「育児は、育自」とも言われるように、子育てを通して私たち自身が成長させてもらっていると日々実感しています。そして、自分達自身が成長させてもらえるほど、心穏やかに日々を過ごせるようになっていると感じます。
⑦パートナーを通して世界が拡がった
奥さんと過ごす時間を積み重ねるにつれて、自分一人では触れることのなかった分野に触れたり、今まで行ったことのなかった場所に行く機会が増えます。
例えば、私の場合であれば、奥さんが日頃聞いている音楽を隣で聞いているうちに、自分も好きになったり、二人で相談して旅行をすると、一人の時には思いつかなかった旅行プランを思いついたりして、確実に自分の中の世界が拡がっていると感じます。
⑧人間関係の幅も拡がった
結婚をすると、奥さんの友人と知り合う機会も増えます。家族ぐるみで付き合う機会もできて、一緒に遊びに行ったり、子育ての悩みをシェアしたりもできます。コロナ禍の前は、家に友人家族を呼んで、ホームパーティをしたりしていましたが、とても楽しい時間を過ごすことができました。。
⑨ネガティブな感情を癒すことができた
結婚を通してネガティブな感情を癒すことができた、と言われてもあまりピンとこないかもしれません。これについてちゃんと話すと、1日セミナーをするくらい時間がかかるため、今回は簡単に説明します。
まずパートナーとの関係では、自分の中のネガティブな感情が最も出やすくなります。何故なら、どんな人間関係よりもパートナーとの距離が最も近いこと、そして、私たちは無意識のうちに、自分のネガティブな感情を最も引き起こす相手を選んでいるからです。
しかし、ネガティブな感情が出ることは悪いことではありません。むしろ、大変有難いことです。私たちは日頃からネガティブな感情が表に出ないように押さえつけて生活しています。しかし、パートナーとの関係の中では、しばしば相手が自分のネガティブな感情を浮き上がらせるような発言をしてきます。その時に、感情に流されるのではなく、また押さえつけるのではなく、しっかりとその感情が自分の中にあることを意識して、癒していくことで、私たちはとても大きな心の安らぎを得ることができるのです。だからこそ、癒しのきっかけを与えてくれるパートナーは、有難い存在なのです。
⑩一人ではできなかったことができるようになった
一人ではできなかったことが、パートナーがいればできることがたくさんあります。その最たる例が、子供を作って育てる、ということですが、その他にもパートナーがいたからこそ実現できたということがたくさん存在します。
私の例で言うと、私は現在も奥さんがいてくれるおかげで、「愛する」ということについて日々学び続けることができています。私は結婚するまで(今もまだまだですが)、とても独りよがりな性格で、自分のことばかり考えていました。人と接する時は、内心では「自分が正しい」と思っていて、人を見下したような態度をすることも多々ありました。
しかし、奥さんと出会ったことで、私は自分以上に大切な存在ができました。自分以外の価値観を受け入れることの大切さを学びました。そして、自分以外の人のことを大切に思えるようになったことで、より一層、自分のことを大切に思うようになりました。
これは、頭で理解できることではありません。飛び込んでみないと分からないことです。そして、奥さんという存在がいるからこそ、学べることです。だからこそ私は、結婚することを決めて良かったと思っています。
もちろん、長い結婚生活の中では、苦しいことや悲しいこと、やり切れない思いから離婚したいと思う時もあると思います。しかし、そういった壁の向こうではいつも、それまでより想像をはるかに上回る素晴らしい世界が私たちを迎えてくれました。
だからこそ、今結婚を考えている人も、自分の心の声に丁寧に丁寧に耳を傾けて、「この人と一緒に新しい世界を生きてみたい」という声が聞こえてきたら、勇気を出して一歩、踏み出してみてもらえたらと思います。
あなたが、素晴らしいパートナーと素晴らしい結婚生活を送れることを心から願っています。ここまで読んで頂き、ありがとうございました。